2013年12月27日金曜日

道路工事中の営業保証

出勤途中の事務所運転手さん(ド)との世間話シリーズ。
道路工事で、昨日は通れた所が、今日は予告も無しに通れなくなっていました。
そんな事を切っ掛けに話し始めたお話。
道路工事で全く通れなくなってしまった道路
私:相変わらず道路工事が激しいね。
 ド:まぁね、でもまぁ、数年もすれば大きく変わるさ。
 私:あそこ(通り過ぎる景色を指して)のお店なんか大変じゃない?
   以前、Bole通り(一番の目抜き通り)が工事のとき
   通り沿いのお店の人達は大変そうだったけど。
 ド:あぁ、お客さんは来られないし、だいいちお店の人達も行くのが大変だ。
 私;どうしているの?
 ド:お店を畳むのさ。
 私:畳むって・・・、だって彼らにだって生活あるでしょ?
 ド:まぁね。しかし、お店を開けていたって、見ての通りお客さんは来られない。
   だからお店を畳んでしまうんだ。
 私:えー、でもそれって道路工事が原因だから、その間の営業保証を
   道路工事の施主であろうAddis Ababa市とかがしないの?
 ド:そんなもんないさ。

道路工事が始まって、その沿道の店舗は軒並みお店を一度畳むそうです。
お客さんが来なければ、テナント代を支払う事も出来ず、それこそ破産。
それであれば、一度お店を畳んで、商品はどこかにしまい込んでおくとの事。

個人商店が大多数をしめるAddis Ababa。
無計画な手順で道路工事が始まるたびに同様の事が起きている様です。
それでも誰も文句を言わないのはどうして?

以前、やはり道路工事でお客さんが殆ど来なくなっていた店主の一言が思い出されます。
 「国の発展の為には仕方ないのさ。」
貧弱な民間部門が国の発展には欠かせないと思うのですが
彼らは全体(国)の為と思えば個人の苦しみを我慢してしまいます。
依然として社会主義時代の考え方が生きているのを感じます。
 

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