2011年6月29日水曜日

散髪

海外の生活で困る事って何でしょう。
色々あるんですが、「髪の毛を切る事」ってのはかなり困ります。

任地で切る事もあるのですが、たいがいは希望通りになりません。
ウガンダで切ったときは、襟足がものすごく短くなりました。
ウガンダにて散髪直後の襟足
ウガンダにて散髪直後の襟足
 以前、エリトリアに居た時は
任地の事情により16週間おきの休暇が義務づけられていました。
なるべくそういった休暇を利用して髪の毛を切るんですが
切る直前は大変なことになっています。

髪の毛の密度が、凄い事になっています!
 先日まで短いながらも休暇をとっていたとき
日本にて真っ先にした事は髪の毛を切る事です。

密度と長さ、両方とも大幅に減らしてきました。
自分自身としては、ものすごくサッパリして気分も爽快!
で、エチオピアへ帰って来たんですけど、同僚たちは顔を会わせるなり
「陽介、どうしちゃったんだーー!!」
って言います。
仕方なく「2ヶ月もすれば元にもどるよ」と言わざる得ません。

エチオピアでは短い髪の毛は有り得ないのでしょうか?
そういえば、青年海外協力隊員で居たブータンでは
エチオピアとは反対に、短い髪の毛の方が好評でした。

2011年6月17日金曜日

手元に残った各国の通貨

マリ、ナイジェリア、ウガンダの紙幣
3月2日に赴任をしてから、3回の出張。
それぞれの国で当然ながら両替をします。

両替した分、全てを綺麗に使いきれる事はないので
どうしても紙幣が残るわけで・・・
そしてエチオピアへ持って帰ってきても、もう一度両替する事はできません。
自ずと手元に各国の通貨が残ります。

次回の出張まで休憩です。


ひとまず僕も10日間程ですが休暇を頂きましたので
仕事は一旦お休み。
日本で充電してきて再スタートです。

2011年6月16日木曜日

お爺ちゃんの名前をE-mailから取ってもらえる?

「お爺ちゃんの名前をE-mailから取ってもらえる?」
今日、こんなリクエストをエチオピア人スタッフからもらいました。

“はて?Middle Nameは聞いた事あるけど、お爺ちゃんの名前??”

First、Middle、Lastと3つ候補があるけど、果たしてどれを言っている?
リクエストを掛けてきた同僚へ聞き返すのが早いか?
同僚の日本人に聞いたのが早いか・・・
返ってきた応えは“3つ目の名前を取って欲しい”

同僚の名前を拝借させていただいて・・・たとえば“Aberra Debelo Napo”。
Aberra:本人の名前
Debelo:お父さんの名前
Napo:お爺ちゃんの名前
となるそうです。

日常的にお爺ちゃんの名前まで用いているとは、年長者を敬う文化だからでしょうか?


そうそう、肝心の同僚からのリクエストはもちろんOKしました。
「エチオピアの習慣はもちろん尊重するので対応します」
と返しておきました。

ところ変われば品変わりますな。

2011年6月15日水曜日

“目的”の共有って難しい

赴任をしてからこれまで「現状の把握」に努めてきました。
組織のIT環境がどんな状態なのかわからないと
どんなシステムを導入していいかの判断もつきません。
併せてIT資産の棚卸しも実施です。

いっぺんにIT資産の棚卸しが出来ればいいのですが
残念ながら各国の経理や総務担当者に頼んでもキチンとした棚卸しがなされません。
というのも、一度は依頼してデータをもらったのですが
各国を回ってみて、再度確認した印象としては“正確度60%”でしょうか。
物品購入日が空欄のままであったり、見当違いな事が記入されていたり。

「目的わかってますか!!」

と声を大にして言いたくなってしまいます。


途上国全てではないと思いますが、習慣?システム?風習?上にも問題があると思いますが
  1. 社長が部長Aに頼む
  2. 部長Aが課長Aに指示をする(この時点で目的は伝わらない)
  3. 課長Aが平社員Aに指示をする
日本ではこの様なケース、部長Aは社長から依頼された仕事に責任を持ちますが
多くの途上国では下へ依頼した時点で、部長Aの仕事は終わってしまいます。
この後、社長から何を言われようが「課長Aがちゃんとやらないからだ」と。
同様に課長Aは仕事の遅れを平社員Aの責任にします。
“責任のなすりあい”よりも、仕事をキチンとしていただきたい。


結局、依頼しても必要とする結果が得られないので
自分で動くか、何度も頼むかして時間ばかり過ぎ去ってしまいます。

予想通り、予定していた期間の3~4倍の時間が掛かっています。
そして気付けば休暇が目の前に迫っています。
ひとまず充電して出直しですかね。

2011年6月11日土曜日

パスポートのお話。


赴任して3ヶ月とちょっと、その間に3回出張。
大概の国でVISAのいらない日本国のパスポートですが、アフリカではVISA申請が必要なケースが多いです。しかもMulti Entryではなく、Single EntryのVISAが一般的なので、出張のたびにVISAを申請しなければなりません。
そして、出張のたびにVISAが1ページを埋め尽くします。

左:エリトリア 右:エチオピア
今年後半の出張回数、そしてパスポートの残り有効期間を考えると・・・ページが足りません!どうしたものか?商社の方は日本と海外の往復が多そうなので、パスポートのページが足らない事を聞いた事ありますが、自分にそれが降りかかってくるとは・・・。

先日の出張から帰ってきて、一息ついたタイミングを利用して大使館へお願いをしてページを増やしてもらいました。




左半分:オリジナル 右半分:増補(追加)分
この1回だけ出来るパスポートのページ追加“増補”というそうです。パスポートが分厚くなりました。2015年8月までに、この増補部分も含めてスタンプで埋め尽くされる事がない事を願います。


ちなみに、この増補部分も使い果たした場合は、“パスポート再発行”となるそうです。

2011年6月9日木曜日

ナイジェリア出張で驚いた事

今回の出張で、事務所の歩くに全てを回ったことになります。
UGANDAは過去に短期青年海外協力隊員で居た事もあるので、さほどの驚きはありませんでした。マリへ出張したときは始めての西アフリカだったので、色々な驚きが待っていました。
今回のナイジェリア出張も始めての国なので、色々な驚きが待っていました。


その1:ビールが美味しい事

昼間はとてつもなく暑いので、汗を沢山かきます。冷や汗もかくけど。仕事の後のビールは格別です。ナイジェリア国内、国外の銘柄両方を楽しみました。美味しいのは汗のお陰か?それともビール自身が美味しいのか?いずれにせよ、大変美味しく頂きました。


その2:野良孔雀
事務所の中で仕事をしていると、ヘンテコな聞きなれない鳴き声が聞こえます。「はて?その正体とは??」朝、事務所へ出勤してきたタイミングで鳴いている主に会いました。何と孔雀!

 事務所の運転手さん達は、イタズラを平気で孔雀にしているところをみると、どうやら誰かに飼われているのではなさそうです。となると野良孔雀?


その3:手書きがたくさん
ナイジェリアは石油が採れるので、海外資本も沢山入っているはずです。コンピュータ化されていてもよさそうなのですが、とにかく手書きが多い!

出発前にナイジェリアの事務所から送られてきた国内線の領収書。肝心な“便名”が判読できません。仕方ないので出たとこ勝負で、航空会社のカウンターへ持っていくと通用するのだから驚きです。
 

そして仕事が終わってエチオピアへの帰りの搭乗券。これまた手書き。
搭乗券の“From”と“To”には、本当は写真左側のエチオピアからナイジェリアの搭乗券の様に空港のコードが書かれるべきなのです。

 From ABUJA/ABV
 To ADDIS ABABA/ADD
と書かれるべきところなのですが、どちらも“A”から始まるから?大きめにAを書いて、二回書くのを省略しています。しかも空港のコードしか書かない。


事務所に保管してある業者とやり取りした書類はことごとく手書き。その場では打ち合わせをしながら書いたりしているのだから判ると思うのですが、1年とか2年とか経ったとき、もう一度読み返してキチンと判るのか物凄く疑問です。


新しい国へ行くと、それまでの常識がひっくり返されます。

2011年6月8日水曜日

嘘つきは泥棒の始まり

と、子供の頃に道徳教育に限らず、親にしつけられてきた私にとって、先日の調査は何度も遭遇する事となりました。
(具体的な場所などは書きませんが)


これまでと同様に調査を行って、終えて一段落。
もう一つ上司から頼まれていた仕事に着手するも・・・おかしい。この2つ目の仕事を進めると疑問がドンドン沸いてきます。

この仕事に関してはエチオピアであった会議で話した時点で疑問がわいていたので、その場で質問してみました。その時答えと、現地へ行ったときの説明に食い違いがあるのです。

とりあえず、資料となりそうな物を全てコピーして帰ってきました。その資料を整理していく過程で、更に不可思議なものを見つけたのでメールにて説明を求めると、その説明も不自然。


申し訳ないけど調査してきた先、信用できません。
せめてもっと上手に嘘をついて欲しい。疑いたくないのに、疑わざる得ない情報しか来ないというのは悲しいです。

2011年6月1日水曜日

思えば遠くへ来たもんだ

アディスアベバから6時間くらいのフライトでしょうか?
ナイジェリアへ出張でやってきております。

出張前に、色々と噂を聞いていたので、大変不安な出張でした。
来てみたら、予想外に普通だったところ。予想以上に“すさまじい”と思ったところ。
色々です。

綺麗な国際線ターミナル
ナイジェリアのAbujaへ着いたのはいいのですが
ここから国内線でKanoまで移動しなければなりません。
ターミナルで聞いても
「ここは国際線ターミナル、国内線ターミナルへ行きな」と
そっけない対応。
たまたま同じ便に乗り合わせていた中国人のBenに
国内線ターミナルまで連れて行ってもらいました。


さて、ターミナルの中へ入ると・・・ 
 
国内線ターミナル
 かつて、インドや南アジア、アメリカなどで見掛けた様な
長距離バスのターミナルのようです。でも、間違いなく国内線ターミナル。

一旦、恐る恐るチェックインカウンターへ行くものの
同僚が購入しておいてくれたチケットは、通常のルートと違うらしく拒否。
「本社」と言われる別棟へ行って説明すると担当者を教えてくれて
担当者に直接話すと発券してくれました。
しかし発券されたチケットはA42枚。

座席番号が書いていないんですが・・・。

不安な気持ちを抱きつつ、一時間遅れの飛行機を待ち搭乗となりました。

(フォッカーってオランダのメーカですよね?倒産したらしいけど)
機内は自由席でした。幸い、込み合ったフライトでなかったので
席には余裕があり、“席のぶんどりあい”なんて事はありませんでした。

搭乗券と機内サービス
目的地のKanoへ到着してから一気に疲れが出ました。
遠いところへくると色々ありますな。
これまでの常識がひっくり返された出張です。