2011年4月30日土曜日

電気製品の表記が信じられない。


途上国で電気製品を買うとき
一般的に在庫品より展示品の購入を好みます。
というのも“確実に動くことが確認できているから”です。

綺麗に梱包されている品物が、持ち帰ったときにキチンと動く保障はないわけです。
それ以上に、購入したモノが動かなかったとき
お店へ持ち帰っても代替品を受け取れる保障はないのです。


さて、先日購入した電圧安定器兼降圧器。
いくつか見た上で、最終的に写真の機械を買ったのですが
それまでには・・・
「これ、110Vって書いてあるけど、実際は220Vしか出ないよ」
なんて品物もあります。
つまり、商品の表記を信じられない品物もあるのです。

今回購入した電圧安定器兼降圧器も
わざわざテスターを持っているお店を探して
実際に出力されている電圧を確認したのは言うまでもありません。
テスターを探している道中、中には
「220Vって書いてあるから大丈夫だよ」
と無責任な事を言うお店もあります。
こうしたお店を信じて、日本から持ってきた機械が壊れて文句を言いに行っても
「Sorry」
と一言だけ言われて済まされるのは目に見えているので
根気よくテスターを持っているお店を探して確認完了。


こうした無駄な手間隙を掛ける必要がある辺り
(つまりはいらないコストを掛けているわけです)
途上国の発展を妨げているような気がしてなりません。

2011年4月29日金曜日

小さな喜び

途上国で生活をしていると、色々な事に対して期待値が低いからか
ささやかな事が喜びとなったりします。


引っ越してから、家の懸案事項。
  • 電子レンジ購入
  • リビングの電球交換
  • 廊下の電球交換
  • 台所流しの水漏れ


こうした懸案事項を一つ一つこなしていくわけですが
その一つ一つを終えるたびに達成感というか、喜びがあります。

昨日は“電子レンジの購入”と“廊下の電球交換”。
廊下の電球交換は、世界が開けたかの如く明るくなりました。

たったそれだけのこと、でも本人は結構喜んだりしています。
“喜び”のハードル低くなったかな?

2011年4月24日日曜日

標高差600m弱のハイキング

日本人有志4名によるMt. Zuqualaハイキング。
「標高差600m弱のハイキング」
ということで、“1時間くらいのハイキングでしょ”と高をくくっておりました。
ロンリープラネットにもそんな記載がありました。

Zuquala山を遠くに眺める
 山自体は2,989mですけど、アディスアベバ自体が2,400m位あるので
たかたが600m弱の標高差です。

実際登り始めてみると・・・以外にきつい。
標高差こそ大してないけど、スタート地点で標高2,400mなので空気が薄いわけです。
ちょっとした運動するだけでも、けっこう息が上がります。

 それなのに、さらに山登りをしているわけですから、しんどいです。
ましてや、足元はゴロゴロしていて、とてもじゃないけど
日本のハイキングコースのように
歩きやすい登山道が整備されているわけではありません。

 “1時間位”とロンリープラネットには記載がありましたが
結果的には2時間半くらい掛けて山頂にある教会へたどり着きました。

山頂にある教会
それぞれが持ち寄ったお昼ご飯。
なぜか申し合わせたようにおにぎり中心。
いい汗かいて、青空の下で食べるお弁当って格別です。

さて、ここからもう一足伸ばしてMt. Zuqualaはカルデラ湖があるので
外輪山を降りて湖を目指します。足取りも軽やかに。

この日、終日そうなのですが、空の青さがまぶしいです。
(その代償として、日焼けをしやすいのですが)
青空と、雲の白さのコントラストに目を奪われます。

湖を見終わっての下山。
帰りもやっぱり1時間程というわけには行かず2時間くらい掛かったでしょうか。
身体全体が心地よく疲労して、爽快感が残ります。
アディスアベバへ戻ってきて最初にすることと言えば
美味しい生ビールを飲みに行くこと。
疲労感と、汗をかいたことで、生ビールがよりいっそう美味しく感じられます。

日本に比べると娯楽の少ない街ですが、楽しみ方しだいでは
日本では味わえない楽しみや、達成感が溢れています。

2011年4月20日水曜日

骨髄バンク

確か大学生の頃・・・と不確かなくらい昔に骨髄バンク登録を行った。


登録したこと自体を忘れかけていた頃、突如として通知がやってきた
「あなたは骨髄提供者の候補者に選ばれました」
たしかそんな内容の通知であったと思う。

骨髄移植の適合率は一説には10万人に一人らしい。
患者さんが日々抱えているリスクに比べて、提供者のリスクは少ないと思い
骨髄液提供者としての適合を確認するための段階へ進むべく、骨髄バンクへ返答した。

しかし、結果的には適合検査を受けることは出来なかった。
理由は“海外に在住している”ということ。
当時、青年海外協力隊員としてブータンへ派遣されて間もない頃であった。
当初は骨髄移植の適合率を考慮すれば、到底納得の出来る理由ではなかった。

今にしてみれば、検査へと進めなかった理由は想像が付く。
患者さんが無事に適合者を見付けられた事を願うばかりだ。
そして、この骨髄バンクの一件は
青年海外協力隊員を終えた後も
“引き続き国際協力の業界で仕事を続けて行きたい”
と思うに至った気持ちの一部分を成し
そして前へと進む原動力となっていると思う。

2011年4月17日日曜日

懐かしきウガンダへ出張

2006年の3月から短期間ですがウガンダに居たことがありました。
当時は短期派遣協力隊員です。
赤道をまたいで南半球へ!
 それから5年の歳月が経ち
再びウガンダへ足を踏み入れるとは思いもしませんでした。
今回は前回のマリ共和国出張と同様に「現地IT環境の調査」がメインの目的です。

眼下に広がるKampalaの街
前回、マリ共和国出張したときに
“IT環境もアフリカと一くくりにするべきでない”
と感じたので、前回同様のメニューにて調査開始です。

事前にDellコンピュータの正規代理店があるのを調査済みなので
そういった店舗を中心にKampala市内はまわります。

このビル一つ、一つの会社だとさ
 これまでの経験からすると、店頭に並んでいる商品が
その店舗なり業者の在庫の全てなのですが、日本と同様に
見積もり→発注→メーカーから納品→設置
とステップを踏むことが出来ます。
つまりユーザー側の希望に合わせた商品を購入できるわけです。
ここまで日本と同じように出来るとは思いもしませんでした。


さて、「これで調査のミッション終了。」と思ったのですが
今回は思いがけずウガンダの地方にて
プロジェクトを実施してる現場も見学できました。

ウガンダは緑豊かな大地です。
しかし、地方では小規模農家さんが電気、ガス、水道も無い環境で
なんとか頑張って農家を営んでいるのが現状です。


地道に地面を耕し、石を取り除いて畑を子供が広げています。


収穫量を増やし、そして農家さんたちの暮らしを向上させるために
我らSAA Uganda事務所は頑張っているわけですが


私自身は“IT担当”ということで、直接的に農家さんに協力することは出来ませんが
その農家さんのために頑張っているUganda事務所の同僚のためにも
使いやすく、情報共有がしやすいシステムの導入を約束して帰ってきてしまいました。

同僚同様、僕も頑張らねばなりません。

2011年4月8日金曜日

“美味しい”というのは、心も決めると思う。

一ヶ月強に渡ってホテル暮らし。
アパートなりを借りて移る予定にしていたので
ホテル内で自炊する事無く、外食中心の生活を送っていました。


やっとこ引っ越したものの、いきなり体調を崩して
しかもプロパンガスが市内で売り切れという事態で外食継続。

しかし、少しでもいいから自炊をしたいと思い
小型の電気コンロを職場の同僚日本人にお借りしてきました。
さらにはご親切に炊飯器と日本米まで下さいました。

作る前から「こりゃぁ、あんた!今夜はご馳走だよ♪」と一人つぶやく。


写真にしてみればなんて事のない献立。
ご飯は炊飯器で炊いて、親子丼はレトルトを暖めただけ。
マグカップのわかめスープも頂き物。
コップのお茶も頂き物。

それでも、外食が一月続いていた僕の心には大きく響きます。
「美味しい。」


美味しくいただきました。ご馳走様でした。