2013年11月15日金曜日

お給料と援助

出勤途中の事務所運転手さん(ド)との世間話シリーズ。
ラジオから流れてくるアムハラ語放送の内容を教えてくれました。

 ド:あるインド人がエチオピア人を雇っている会社での話した。
   ある日、インド人が部下のエチオピア人を呼んだそうだ。
   「おい、君の給料は35,000Birrと高すぎるので、下げたいのだが」
 私:35,000Birrってけっこう良い給料だね。US$2,000ちかいじゃん。
 ド:うん。確かにそうだ。しかし彼女は冗談だと思って本気にしなかったそうだ。
 私:インド人は冗談じゃなかったの?
 ド:そうらしい。そこでインド人は更に
   「エチオピアには依然として2400万人の貧困層が慢性的な食料不足に苦しんでいる。
    その人達に、少しでも分けた方が良いと思うのだが?」
 私:で、その女性は結局どうしたの?
 ド:自主的に退職したそうだ。
 私:その・・・、そのインド人がした事はどう思う?
 ド:賛成だね。

貧困で苦しんでいる人が居る一方、こうした高給取りが居る事も事実。
貧富の格差はドンドンと広がって行くエチオピアです。

ドライバーの発言も
 「この人は沢山お金を持っているじゃん、貧しい人へ施しをして当然だ」
という気持ちもこもっている様に感じます。
これって援助国へ対する気持ちに通じている気がします。
 「裕福な国が、貧しい国へ援助をして当然」
そんな印象をアフリカ大陸で仕事をしていると感じる事がしばしば。
それは宗教観に繋がっていたりするので、なかなか根が深くて難しい問題。

おんぶに抱っこでは、いつまで経っても自立は難しいと思うのですが
この既成概念はなかなかひっくり返りそうにありません。
 

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