2013年11月4日月曜日

休暇の過ごし方

出勤途中の事務所運転手さん(ド)との世間話シリーズ。

就業中、総務担当者から年末の休暇取得に付いて相談されていました。
そーいえば、一般的に旅行とかに出掛ける習慣はなさそうなエチオピア人。
果たしてどうすごしているのか?

 私:中期、長期間の休暇を取得した場合、どうすごしているの?
   どこかへ旅行したりする?
 ド:旅行へは行かないね。
 私:家でゴロゴロしているの?
 ド:いいや、むかしはトラックの運転手とかを臨時雇いでやっていたね。
 私:へー、それって稼ぎはいいの?
 ド:雇い主からトラックを充てがわれて、片道250kmくらいの道を砂を運ぶんだ。
   往復で2日間位か掛かるかな。
   それでおおよそ1,000Birrくらいだ。
 私:へー、けっこう良いお金になるね。
 ド:さらには日当宿泊費もでるんだ。
 私:それなら週に2往復して、2,000Birr。月で8,000Birrは見込めるじゃん。
   今の仕事よりも給料が良いんじゃない?
 ド:いやいや、そんな単純なもんじゃないさ。
   額面だけ見ると良い給料だけど、保険はないし、年金制度もない。
 私:(だからアルバイトでしかやらないのね)
   公的年金制度はエチオピアにはないの?
 ド:今年の9月から始まったぞ。正確な所は判らんが
   給与の18〜19%を年金システムへ収める仕組みになっているらしい。

エチオピアでは政府系、国連系、NGO系などはこうした年金、医療保険が整っているので
就職先として人気がある様です。
一部の民間企業は違う様ですが、多くの民間企業にはこうした制度が無いため
エチオピア人の中でも、就職希望先としては人気がない様です。
民間企業が脆弱 -> 保証制度を充実できない -> 
-> 人材が政府系等へ流れる -> 民間企業が育たない
と、そんなスパイラルになっていた様に感じます。

日本で言う厚生年金制度が始まったこれから、“保証制度の充実”が改善されるなら
エチオピアの民間企業は育つでしょうか?
いやいや、まだまだ民間企業が育つには障害が多すぎる様に思います。
 

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