そのパーティーへ招かれた中で出たお話。
あるエチオピア人は地方出身。
彼の地元は当時は電気も水道もない田舎だったそうです。
大学へ入学して、初めてアディスアベバへ出てくる事になりました。
当時は“アスファルト”がどういったものか知らず
そして周りの人達も知らなかったので彼曰く
「アスファルトってのは、白くて綺麗なものを想像していた」
といいます。
そして田舎からアディスアベバへ出て来た彼。
大学の宿舎へ入る事になりました。
周りには都会、つまりはアディスアベバ市内出身の学生も居てそうした学生と一緒。
電気も水道もない所での生活は、衣類の洗濯は水を汲んで来て
桶等に水を入れて洗濯をする事になります。
すすぎも同じたらいで、汲んで来た水を入れて・・・
そういった彼にとって信じられない便利な物と出会います。
「そこには常に水がたまっていて、レバーをひねれば汚れた水はたちまち流れ
きれいな水が流れてくれます。
しかも水が貯まる所は深くなっているので、洗濯にもってこい!!」
どこの事を言っているのか判りましたか?
そう、彼はトイレの便器で洗濯物を洗ったそうです。
ここで洗ったか・・・確かに水が貯まるし、ながれるけどね。 |
首都アディスアベバと、地方の生活にはこれだけの隔たりがあったんですね。
そのホームパーティーへ差し入れで白ワインを持って行きました。
「じゃぁ、冷やしておきましょう」と言って、冷蔵庫へワインを入れた日本人の友達。
人が集まって来て、赤ワインを何本か開けて
そろそろ白ワインを飲もうというとき、台所から笑い声が聞こえます。
「瀬畑さん、凍ってしまいました」
見事なまでに凍っております。 |
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