2012年3月24日土曜日

お前の母ちゃん、デベソ!

子供の頃、けんかに負けて、悔しくて悔しくて吐き残した言葉。
最近のエチオピアでの出来事で思い出しました。


事務所からの帰り、同僚が事務所の車の扱いについて普段は何も言わないのに
その日に限っては
「陽介、家へ送ってもらったら、決められた様にしないとダメだよ」
と念を押してきます。
また別な同僚も
「陽介、家へ送ってもらったら、決められた様にしないとダメだよ」
と全く同じ事を言います。

そして従来、送り迎えをしてくれていた事務所の運転手は
「お〜ぉ、問題が起きる前に帰ろう」
と聞き捨てならないことを言い残して、そそくさと帰って行きました。


さて、事務所の運転手と会話をしながら帰ります。
しかし、今日はやけに彼が饒舌。どうしてだ?
身の上話やら、今日の出来事(お葬式があった)事まで話します。

彼にとっては、それは前置きだった様です。
我が家が近づくと理由を説明してから
「事務所の車をこのまま乗って帰りたいのだが、陽介の許可が欲しい」
と言い始めます。
しかし、そんな決定権は僕には無いですし
事務所を出る前に同僚から何も言われていません。
確かに特別な理由な場合、認めているケースがあります。
外国人スタッフの出張等で飛行機の時間が深夜・早朝になる場合。
しかし、今夜はそんな予定も無いし・・・彼の理由を信じるべきか?

こうした時の判断は物凄く難しいです。
彼が仮に規則に反しているのを指摘して「それは規則上ダメでしょ」とは言えません。
逆恨みされても厄介だし、むやみに許可を出して問題が起きた場合も考えねばなりません。
結局は事務所所有車を管理している担当者に連絡を取ると、答えは予想通りのNo。

その旨を運転手に伝えるとブツブツ文句を言いながら運転しています。
「きっと、明日彼女に身に悪い事が起きる。神様絶対に見ている。
今日、俺を助けなかった事で、彼女の身に絶対悪いことが起きる」
エチオピア正教徒(キリスト教)なだけに、吐き捨てる言葉も宗教が絡んでいます。


もっとも、彼は確信犯的に担当者に車の使用許可を取らず
“落としやすい”と踏んだ外国人に交渉をしてくる辺り、確信犯と思わずにおれません。
これに似た話、他の国際機関でもよく聞きます。

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