2013年10月10日木曜日

エチオピア北部州訪問記 〜Gondar - Dansha - Gondar〜

今朝はGondarを拠点にDanshaまで移動して
Danshaにてデモンストレーションを実施です。

現在居るGondarは標高が2,500mほど。
一方、Danshaは標高1,000mを切る程標高が下がります。
Gondarを出ての景色は幻想的な世界
フィールドへ着くと、景色は一変!
先に出発をして準備を進めていてくれているエチオピア人同僚を中心に
デモンストレーションが始まっています。
大きな木の日陰で、なごやな雰囲気で進むワークショップ
今回のデモンストレーションは、お米の収穫後処理を行う機材です。
とはいっても、至って簡単!
全般的にエチオピアでは、お米を乾燥させ過ぎてしまって
精米する時には割れて、砕けてしまっているケースが多いのですが
今回のFar Boil Rice Machineは、胚芽米の段階で処理を行い
お米の外側をデンプン質で覆う事で
その後の乾燥処理に起こる過度の乾燥からお米を守る事や
栄養分を閉じ込めてしまう等の目的があります。
Far Boil Rice Machineの扱い方の流れを説明中
お米自体を扱う事になれていないので、石等の取り除き方、お米の洗い方も指導します。
初めて目の当たりにするFar Boil Rice。そしてごみの除き方等を確認中。
乾氏も農民に混じって実践中!
とはいえ、一般的にはあまりお米を食べないのがエチオピア人。
  作付け ー> 育生 ー> 収穫 ー> 収穫後処理
と技術移転を行っても、これでは自分たちの口に入れる事の無い作物となってしまいます。
やはり自分自身でも食べて頂く事で、育てたり、収穫後処理も
より良くなる事が望めます。
女性グループのみならず、男性陣にも説明を行います。
そこで乾氏、現地にあるもので実際に料理をしてみて
参加者の皆さんに試食してもらう事にしました。
女性グループのリーダー協力のもと、料理をすすめる乾氏
エチオピアでは一般的に男性が台所に入って料理する事はめずらしいにも関わらず
外国人が、エチオピア料理でないものを作るとあって興味津々な様子。
丹念にメモを取ったり、教えあっている様子が印象的です。
作ったのはチャーハンと、ピラウです。
丹念にレシピ、手順をメモする農民さん達
食べ物に対して保守的な人が多いエチオピア。
試食するにあたっては、かなりのおっかなびっくりでした。
現地にあるもので作ったにも関わらず、概ね好評!
2回めはエチオピア人が自分で作り始めておりました。
2回目を作る時には、エチオピア人からエチオピア人へレシピ、手順を伝える光景も。
ピラウを準備中の乾氏
最初は恐る恐る試食。
レシピの確認にやってくる人達
今回のデモンストレーション、女性グループのリーダーのリーダーシップがとても印象的でした。
全ての段階で、的確に場をしきり、指示を出して円滑に進めてくれます。
このワークショップはもう1日あり
出来上がったファーボイルライスをパッケージングします。
終止、デモンストレーションを仕切って下さった女性。過去、兵隊だったとか。
乾氏曰く
 「その次のステップは、まずは我々が動きます。
  Mekeleへ出来上がったファーボイルライスを持ち帰って
  実際に商店にて販売をお願いします。」

生産 ー> 収穫 ー> 加工 ー> 販売 ー> 消費
と流れが出来ない事には、農家さん達の安定的な収入改善には繋がりません。

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