2011年6月15日水曜日

“目的”の共有って難しい

赴任をしてからこれまで「現状の把握」に努めてきました。
組織のIT環境がどんな状態なのかわからないと
どんなシステムを導入していいかの判断もつきません。
併せてIT資産の棚卸しも実施です。

いっぺんにIT資産の棚卸しが出来ればいいのですが
残念ながら各国の経理や総務担当者に頼んでもキチンとした棚卸しがなされません。
というのも、一度は依頼してデータをもらったのですが
各国を回ってみて、再度確認した印象としては“正確度60%”でしょうか。
物品購入日が空欄のままであったり、見当違いな事が記入されていたり。

「目的わかってますか!!」

と声を大にして言いたくなってしまいます。


途上国全てではないと思いますが、習慣?システム?風習?上にも問題があると思いますが
  1. 社長が部長Aに頼む
  2. 部長Aが課長Aに指示をする(この時点で目的は伝わらない)
  3. 課長Aが平社員Aに指示をする
日本ではこの様なケース、部長Aは社長から依頼された仕事に責任を持ちますが
多くの途上国では下へ依頼した時点で、部長Aの仕事は終わってしまいます。
この後、社長から何を言われようが「課長Aがちゃんとやらないからだ」と。
同様に課長Aは仕事の遅れを平社員Aの責任にします。
“責任のなすりあい”よりも、仕事をキチンとしていただきたい。


結局、依頼しても必要とする結果が得られないので
自分で動くか、何度も頼むかして時間ばかり過ぎ去ってしまいます。

予想通り、予定していた期間の3~4倍の時間が掛かっています。
そして気付けば休暇が目の前に迫っています。
ひとまず充電して出直しですかね。

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