2011年3月15日火曜日

役割をきっちり果たすべきと思う。

震災が起きた当日、アパート探しで事務所を留守にしていた。
そんなとき、日本人の同僚から
「日本で大きな地震が起きましたよ。連絡取った方が良いですよ!」
と電話を頂いた。

その数日前、9日に東北で地震があっと記憶していたので
その時は深刻に考えていなかった。


事務所へ着いて日本人同僚の机へ行くと、事の重大さがわかった。
BBCのニュースで津波が今まさに来ている様子を見つつ
同僚から「東京はそれほどでもないって連絡があった」と言われつつも
明らかに動揺している自分が居る。

現地スタッフが“事務所の電話で国際電話を掛けてみたら?”と言われても
まったく耳に入っていない自分。Skypeでひたすらに掛けまくっていた。

妻と呼ぶには早いが残して来た妻。
両親、妻の両親が気掛かりで仕方が無い。
埼玉と東京の多摩地区に居るとわかっていても
やっぱり声を聞くまでは安心出来なかった。


連絡が取れて、無事の確認が出来たが到底気は晴れそうにない。
出発直前に仙台の講演で喋って来たときに関わった方々。
個人的に運営している研究会のメンバー。
昔勤めていた会社の上司のご家族。
・・・。
「大丈夫ですか?」と連絡を入れたい気持ちがはやるがグッと我慢。
自分が連絡を入れる事で、もっと重要な連絡の邪魔をしたくないから。


途切れ途切れの電話の中で両親が言っていた一言が耳に残る。
「私たち家族は無事だから
あなたは自分がするべき役割をきっちり果たしなさい。」

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