2013年1月17日木曜日

心温まる時

先日、休暇で日本へ帰っている時の出来事。

車を走らせていると、歩道から二本の足が天に向かって立っていた。
 「ありゃなんじゃ?」
速度を下げて、車を道ばたへ止めて、改めて日本の足の主をみてみると・・・お爺ちゃん。

道路と歩道の境目の、縁石に腰掛けたまま、ひっくり返ってしまった様子。


ひっくり返ったお爺ちゃんに声を掛けてみると
幸いな事に意識もハッキリ、痛い所も無いとの事。

近所のコンビにまで買い物へ行った帰り、疲れて縁石に腰掛けた時
ひっくり返ってしまった様子。
痛い所を聞いても、家族の事を聞いても、家の場所を聞いても
 「ウ〜ン」
としか言ってくれないので、一緒に家まで送る事に。
途中、何度も疲れたり、よろめいたりしながら家へ到着。

家へ着くも、家族の方も居ないらしく、玄関の鍵も閉めていない。
靴を脱いで、家の中へと入っていくのを見届けてその場を去る事に。


とここまでの始終、先にお爺ちゃんに駆け寄ったのも、身体を起こそうとしたのも
私ではなく、別な通りすがりの方でした。
「日本の世の中、捨てたもんじゃない」
と思う年の初めでした。

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