2013年10月7日月曜日

エチオピア北部州訪問記 〜Shire - Maytsebri - Gondar〜

Shireを出発し、道路は直ぐにアスファルトから砂利道となりました。
乾期を迎えたエチオピアの砂利道は、もうもうと土煙を上げます。
時に前を走る車で視界が無くなる事も
砂利道を揺られる事数時間。Maytseburiへ着きました。
ホテルの確認は後回しにして、ひとまずフィールドへ向かいます。
Mytseburiの目抜き通り、ホテルは何処に?
乾氏曰く「雨期は道が悪くて、歩きでも行くのが大変な所なんですよ」との事。
車を途中で降りて、そこからはトコトコと炎天下を徒歩で進みます。
小川を渡り、ぬかるんだ所を通り過ぎ、さらにトコトコと。
フィールドへ向かう道中も色々と情報収集
そしてたどり着いた先の畑には、大豆やお米が綺麗に葉をつけて
空へ向かって元気いっぱいに成長していました。
大豆はもう少しで収穫との事。
農家さんによれば、もう少しで大豆も収穫時期との事。
農家さんへお願いして、少し大豆を頂いて、このフィールを後にします。

帰り道でも話しながら情報収集です。
一旦、街へ戻り、乾氏がレストランにてお願い事。
 「先ほど頂いてきた大豆をゆでて、枝豆の様に茹でてみよう!」
早速、裏のキッチンへお願いをしに行き、大豆をゆでてみます。
レストランの人達も興味深げ。
調理方法に興味津々な様子
茹で上った枝豆のお湯を切り、塩をかけて出来上り。
エチオピア人も、その簡単な調理方法に驚き気味。

さて、出来上がって早速周囲のエチオピア人に勧めるも、怪訝そうな顔をします。
一般的に食べ物に対して保守的な人達。
特に年配の方は、おそるおそる食べたり、まったく食べない人もいました。
人生で初めて食べる枝豆
エチオピア人の内、半分くらいの人は気に入った様子。
僕ら日本人程ではありませんが、食べ始めると止まらない様子。
 「これねぇ、ビールに最高なおつまみなんだよ」
お酒を飲みながら、何かを食べる習慣のないエチオピア人にとっては
単に“へ〜ぇ”って話かもしれませんが
日本から遠く離れた土地で、枝豆を食べられるというのは日本人にとっては大きな収穫です。

腹を膨らませた所で、午後もフィールドへ向かいます。
こちらはお米を作っている農民さん。
これは明らかにおめかししていますね。(一番右)
この農家さん、順調にコメの作付け面積を増やしているとの事です。
収穫までは少し時間がありましたが、明らかに周辺農家さんとの
稲の育ちが違います。
自ら自慢の畑へ入って説明して下さいました。
一カ所に立っていない乾氏。常に観察したり話を聞いたり忙しそう。
今年も良い結果が見込めそうなのか、農家さんは終止嬉しそうな表情です。
でもやはり問題があって
 「収穫後処理に使いたい機械があるんだけど
  私が使おうとする時、他へ持って行ってしまって使えなかった。
  仕方なく、少し安い値段だけど処理をしないで業者へ卸した」
との事。
業者へ卸す前に、少しでも農家さん側にて処理を進めておけば
農家さんに入る収入は、何もしないのよりも多くを見込めます。
上手く行っている農家さんでも、やはり悩み事はあるそうです。


さて、この晩のMaytsebriでの宿泊先。
今回の日程の中で、一番の僻地です。
共同シャワー、共同トイレの宿。160Birr
この地区で一番良い宿を選びましたが・・・なかなか厳しい!
しかし乾さん
 「いや、協力隊員経験者だから、大丈夫だと思いました」
確かにその通り、私は協力隊経験者。
しかし、ここまでの安宿は初めての経験です。
音楽がうるさかったのを除けば、概ねなっとくの宿でした。
(でも、女性にはすすめられないな)
カメラにビビる子供
翌朝、昨日視察できなかった我々とJICAの援助で入れた収穫後処理の機械を視察です。
この日は日曜日だったので、農家さんは使っていませんでしたが
最近も使った様子もあり、また機械の状態もよさそう。

担当者は少し緊張気味だったけど、我々が満足して安心したかな?
修理部品代や、機械入れ替え用のお金も積み立てているとの事。
このままうまく続いてくれるのならば安心です。
処理した量をきれいに帳簿にまとめていました。
このまま頑張って続けて欲しいものです。
収穫後処理の機械を援助しても、修理部品代を確保しなかったり
メンテナンスを十分にしなかったり・・・数年後には使われないままに
ほったらかしにされてしまうケースが多いのですが
今回視察した所は、メンテナンス用のお金も確保しているとの事。

先の農家さんの様に、使いたい人は潜在的に沢山いそうです。
しっかりとメンテナンスを行って、少しでも活用してもらいたいものです。

早朝の視察を終えて、本日はこれまでで一番の長距離な移動。
エチオピア国内でも有数の難所を超えて、次の目的地へ向かいます。
高度計は3,000mを表示。壊れていなければ。
途中、目を奪われる様な絶景を目にしつつ進みます。
依然として砂利道を進むので、車に乗っているだけでも疲労がたまるのですが
こうした景色を目の当たりにすると、気持ちがさわやかになります。
長い長い砂利道を走りきって、今回の視察も終盤です。
Gondarへやってきました。
これまではフィールドの視察中心でしたが
ここでは農業機械のデモンストレーションを行います。


これまでとは、また違った光景を見る事が出来そうです。

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