2013年10月4日金曜日

エチオピア北部州訪問記 〜Mekele - Raya - Alamata - Mekele〜

今回、全部で10日間の日程にて、エチオピアの北部州へ訪問する機会に恵まれました。
こちらでは、同じ笹川アフリカ協会に所属している乾氏が活動しています。
火曜日までは、Mekeleにある事務所へ行っておりました。
すきま風、埃等が激しく環境の厳しい事務所
さて、水曜日より事務所を出て、まずは南の活動エリア(Raya, Alamata)へ向かいます。
こちらのエリアでは、既に収穫が始まっていました。
エチオピアと言えばテフ
テフが畑いっぱいに実を付けて、風に揺られている光景は
 「その者蒼き衣を纏いて金色の野に降りたつべし。
  失われし大地との絆を結び、ついに人々を清浄の地に導かん。」 
とは大げさですが、綺麗な光景が広がります。
ポツポツ生えているものは気にしないで下さい。
収穫に精を出す農家さん達。
忙しいながらも、やはり実りが良いのか、仕事のテンポも良さそうです。
「昨年は干ばつで大変でした」とは乾さん。
農家さんの畑へ回るだけではなく
農民で構成された女性グループの収入改善の活動も、乾さんの活動エリア。
アスファルトの道路から離れて、デコボコ道を暫く走り
電気も水道も来ていないエリアへたどり着きました。

そこで集まってもらった女性グループと意見交換。
彼女達は英語を話さず、ティグライ語を話します。
エチオピア人同僚を挟んでの会話が中心になるのですが・・・
乾さんの周りに農家の女性達
言葉は通じなくても、心は通じ合っている様子。
子供達との距離も、いつの間にか縮まっています。
この女性グループの置かれている環境はなかなか厳しそうです。
街へのアクセスは悪いし、耕せる土地も限られているし
しかし「プロジェクトが入ってから、収入が上向いた」との事です。
乾さん曰く
 「プロジェクトの残りの時間は限られているけど
  大きく背伸びをしないで、着実にどうやって収入をもう少し上向かせるか
  悩みどころですね」
農家さん達とパチり
他にも関わっているエリアがあるだけに、この農民グループに張り付く訳にはいきません。
着実に収入を増やすべく、活動は続くとの事です。

次の場所も女性グループでした。
まずは現状の問題点を聞く事から
こちらは表通りからすぐの所に位置していて
そこで小さな商店を営んでいます。
自分たちで作った作物や、それを加工した品物を売ったりするのが一般的です。

もうすぐプロジェクトも終わりを迎えようとしているのですが
何かの手違いで、政府へ間違った登録を
この女性グループの店舗はされてしまったとの事。
事務手続きが煩雑で、時間が掛かり、かつ間違えもあったりするエチオピア。
とても厄介ですが、継続的にこのお店を継続して行く為には
政府へキチンと登録する事がとても大切です。
女性グループが運営しているお店の運営状況を確認中
無事に再登録を果たし、彼女達の活動に興味を持ってくれる
他の女性達を加えて、商店の規模を少しでも大きくする事で
安定的な収入に繋がる事を願って後にしました。
気付けばここでもいつの間にか子供達も一緒

途中、一泊を挟んで活動先を回った後、一旦はMekeleへ戻る事になります。
途中、目を奪われる程の景色に出会いました。
その湖は、湖畔ぎりぎりまで草地が広がり、牛等の家畜が草を食べて居るくらいです。
目立った人工的な建物は見当たらず、手つかずの景色が広がっています。
空が曇って、広角レンズがないのが残念!
また、山道を進むと段々畑が広がり、日本から遠く離れたエチオピアの地で
日本を彷彿させる様な景色が広がります。
たわわに実る段々畑
畑の土壌、街からの道のり、電気や水道の整備状況に大きなバラツキのあるエチオピア。
これらの条件が整っていない土地でも、多くの人が暮らしています。
条件が悪い土地だけに、大きな挑戦や
ドライスティックに大きな変化は求められません。

その土地の人達の声を聞き、その中から可能性を見付け
容易ではありませんが、少しでも持続的にその人達が発展できる道を見つけます。
乾さん達のチームの挑戦は続きます。


10月4日からは、Mekeleを出て西へ向かいます。

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