2013年5月30日木曜日

広がる道路拡幅工事

かつてアディスアベバ市内のBole通り
中央に植え込みのある美しい片側2車線道路でした。
2011年3月2日撮影
2011年3月2日撮影
拡幅工事が始まる際
 「拡幅工事に伴って立ち退きが必要なビルは1軒のみです」
と発表された旨を聞きました。
確かにそれまで広かった歩道を削って、中央分離帯を狭める事で
道路の拡幅工事は進んでいきました。
Bole Japan付近の工事中のBole通り 2012年3月4日
Boston Spa向かい側付近 2012年8月25日
この道路拡幅工事が始まってから、数多くの断水、数多くの停電が発生したと思います。
メインストリートのBole通りが通行止めになったので
迂回路になった道路は大混雑で、不便この上ない状況でした。

そしてつい先日、このBole通りが開通し
空港からMaskel Squareまでが再び通れる様になりました。
 「AUの会議開催までに間に合わせる!」
との号令のもと、工事が進んでいましたが、なんとか間に合った様子です。
Fantu Supermarket付近 2013年5月26日
道路の拡幅がすみ、これまでよりも車達は速度を出して走る様になりました。
しかし、歩行者が横断する術を用意していないので
今後は事故が増えるのではないかと危惧します。
車は車線を守らず、歩行者はズンズン横断する。
Bole通りでは目立った立ち退きは無かった様ですが
このBole通りの工事終了と前後して始まったHaile Gebre Silase通りの拡幅工事。
こちらは中央に路面電車(LRT)を走らせる予定です。
もともとの歩道の幅が狭かったので通り沿いの商店は
道路拡幅分を取り壊して、新たにお店の入り口を作っています。
道路拡幅分だけ店を下げている様子
聞く所によると、この拡幅工事は既に計画済みだったので
これらの建物が違法状態だったとの事。本当か?

こうして物凄いスピードで道路工事が進み、街の景観が変わろうとしています。
どういった都市計画を描いているのか判りませんが
 「既存の物を壊して、ドンドン新しくしていく」
というスタイルの様な気がします。

そんな街の変貌ぶり、エチオピア人の同僚に聞くと
 「道路の建設が進むのはすごくいい事だ!」
と手放しで喜んでいます。
かつての日本がそうであった様に、ズンズンと発展している街においては
「歴史的な」「伝統的な」といった言葉は無力である様に感じます。

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