それぞれの行き先に抱くイメージは色々だと思う。
また、その行き先で訪れたい場所も色々。
私のバンコク異動が決まった後
所属組織の本部の人はこういう。
「陽介、出張で行くことがあったら、是非ともマッサージへ連れて行ってくれ」
と笑いながら言う。
彼が意図しているのは明らかに足つぼや、魚を使ったマッサージではない。
風俗であることは明白。
そして先日、仕事上の事で本部へ連絡したとき
彼と再び話す機会があった。
途中、タイ人の同僚に変わった後に再び話している。
「出張で行くことがあったら、是非ともマッサージへ連れて行ってくれ」
タイ人の同僚は苦笑いするのが精一杯だった。
外国人に「東京へ行ったら秋葉原へ連れて行ってくれ」
外国人に「ニューヨークへ行ったらTimes Squareへ連れて行ってくれ」
外国人に「サンフランシスコへ行ったら金門橋へ連れて行ってくれ」
と言われても悪い気はしないと思う。
しかし、直接的ではなくとも「風俗へ連れて行ってくれ」と言われたら
“オレの国にはもっと素敵な所があるんだけど・・・”
と思わずにいられないと思う。
どうして『Bangkok=風俗』というステレオタイプが出来上がったかは知らない。
でも、タイ人に変わって代弁したい。
バンコクにはもっと素敵な所がある。
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